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臨床報告
散瞳剤点眼による外眼部アレルギー反応
著者: 友田隆子1 岸本伸子1 井口伸子1 宇山昌延1 西嶋摂子2 河村甚郎2
所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2関西医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.57 - P.61
文献購入ページに移動前者は瞼結膜球結膜の充血を主症状とし,眼瞼には反応をみなかった.皮膚パッチテストにより,防腐剤として含まれている塩化ベンザルコニウムが原因と考えられた.後者は眼瞼の発赤腫脹をきたし,結膜の反応は軽く眼瞼に主症状があり,皮膚パッチテストより,主成分である塩酸フェニレフリンが原因と考えられた.
散瞳剤の点眼は頻用され,その結果経結膜的に感作される機会がふえているため,今後このようなアレルギー症状を示す症状はさらに増加すると予測される.
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