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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻1号

1985年01月発行

文献概要

臨床報告

剥離網膜の晩期自然復位

著者: 本田孔士1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.63 - P.69

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 手術による復位に失敗した自験網膜剥離眼19例の経過観察の中から,最終手術後1年以上して,自然に網膜が復位した2症例を経験したので報告した.この復位は,残存硝子体の前方移動に伴う網膜牽引の解除によると思われたが,過去のこの種の自然復位(網膜下液の術後吸収遅延ではない)の報告をも調べ,たとえ復位が得られなくとも,網膜裂孔が閉じてさえすれば,長期的に観察していると,網膜が自然に復位する両可能性があることを述べた.もちろん,剥離が長期にわたれば,復位しても視機能の改善に多くを期待できないが.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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