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臨床報告
標準色覚検査表第2部後天異常用の検出能力—その3.外来スクリーニング検査としての能力
著者: 市川一夫1 中嶋潤1 宮川典子2 徳田浩子3 水上寧彦3
所属機関: 1社会保険中京病院眼科 2国立名古屋病院眼科 3名古屋大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.1227 - P.1230
文献概要
(1) SPP part 2は,今回検査した症例中で従来の方法で後天性色覚異常を示す症例をすべて検出した.
(2) SPP part 2は,AO-HRR表より検出能力が高い結果を得た.
(3)矯正視力1.0以上の症例66例中,20症例(30.3%)に色覚異常を検出した.
(4)第3表の文字「2」は,93症例が誤り,屈折異常しか有しない26症例中23症例も誤っていることから,この検出用文字は不適当と思われた.
(5) SPP part 2の検出用文字で第3表の文字「2」を除くと第12表の文字「4」が最も誤りやすく,このことから,後天性色覚異常では青黄色覚異常と思われる症例にも赤緑色覚異常が,かなりの高頻度で混在していると考えた.
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