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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻10号

1985年10月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

アデノウイルス37型(Ad37)角結膜炎の臨床像

著者: 青木功喜1 中園直樹1 J.C.de2 G.3

所属機関: 1青木眼科 2北大公衆衛生 3オランダ公衆衛生院ウイルス部 4スウェーデンウメオ大ウイルス学教室

ページ範囲:P.1241 - P.1244

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 1979年から1984年までの6年間にわたって札幌市内の一眼科診療所で認められたアデノウイルス37型(Ad 37)による角結膜炎の患者44名について臨床像を総括した.対照として同じ流行性角結膜炎の所見を呈したAd 8:149名,Ad 19:29名につき,その比較検討を行った.
 Ad 37は急性濾胞性結膜炎が両眼に出現し,その結膜炎の程度は他の流行性角結膜炎の病原Ad 8とAd 19と似ており,特に耳前リンパ腺腫脹,角膜炎,結膜炎の程度は同様であった、しかし結膜下出血,眼外症状はAd 19に多く,家族内感染はAd 19で少なかった.院内感染はAd 8が他よりも有意に多かった.Ad 37は60歳以上には患者を認めることができなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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