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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻10号

1985年10月発行

文献概要

臨床報告

原田病患者の臨床統計

著者: 皆川玲子1 大野重昭1 広瀬茂人1 小竹聡1 宮島輝英1 田川義継1 松田英彦1

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1249 - P.1253

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 昭和41年から58年の18年間に北大眼科を受診した原田病患者男101例,女85例計186例について臨床的な検討を行った.
 発症年度別患者数はほぼ一定し,発病の季節は春と秋に多くみられた.
 初診時眼症状として,前房内炎症細胞は56%,乳頭浮腫87%,漿液性網膜剥離,網膜浮腫は93%にみられた.夕焼状眼底は64%,角膜輪部色素脱失は85%と高頻度にみられた.
 眼外症状では,髄液細胞増多が84%,聴力低下74%,頭髪の接触感覚異常72%と高頻度にみられた.
 視力予後は概して良好であるが,眼合併症,初診時視力,発症年齢が大きく影響した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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