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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻10号

1985年10月発行

臨床報告

慶大眼科における最近5年間の全層角膜移植手術例の検討

著者: 坪田一男1 樋田哲夫1 浜田恒一1 秋谷忍1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1255 - P.1259

文献概要

(1)最近5年間の慶大眼科における全層角膜移植手術99例の手術成功率は,術後1年目にて,角膜の透明度からみた場合80.8%,術後視力からみた場合69.7%であった.
(2)角膜白斑群,角膜ジストロフィー群,再手術群,水疱性角膜症群の4群に分けて検討したところ,角膜の透明度よりみた成功率はそれぞれ1年目1にて,87.2%,100%,53.8%,0%で再手術群,水疱性角膜症群が不良であった.
(3)手術不成功例19例の原疾患としては,角膜ヘルペスが6例32%を占めた.また不成功の原因としては,角膜内皮障害が,7例37%,拒否反応が6例32%を占めた.
(4)水晶体嚢外摘出術または水晶体嚢内摘出術の同時手術19例の1年後の角膜透明率は84.2%と良好であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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