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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻11号

1985年11月発行

文献概要

臨床報告

網膜血管病変に対するクリプトンとアルゴンレーザー光凝固の比較

著者: 友田隆子1 加藤直子1 西村哲哉1 板垣隆1 大熊紘1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1273 - P.1279

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 クリプトンレーザー光凝固器が新しく開発され,臨床に用いられる様になってきているが,今回網膜静脈閉塞症および糖尿病性網膜症において,治療効果および視機能に及ぼす影響について従来のアルゴンレーザー光凝固との比較を行った.
 概括的には,治療効果に両者に差は認めなかった.クリプトンレーザーは硝子体出血や白内障など中間透光体の混濁があっても凝固可能であり,このことが臨床的にもっとも有利な点であった.
 視機能に対する影響では,ERG,視野ともクリプトンレーザー凝固後の方が障害されにくい傾向を認めた.しかしこの点は症例数が少ないので明確な結論は出せなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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