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臨床報告
初期緑内障における長期予後と初診時乳頭所見
著者: 勝島晴美1
所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1281 - P.1284
文献購入ページに移動 3年以上薬物にて治療した原発性開放隅角緑内障の初期例48眼を対象に,長期予後と初診時乳頭所見との関係を検討した.
初診時垂直C/D比0.3以下の群と0.4以上の群での予後を比較すると,前者の視野改善頻度は高く(38%対21%),悪化頻度は低かった(4%対50%).C/D比と予後との間には有意の相関がみられ,初診時垂直C/D比の程度から初期緑内障の予後の異なることが明らかにされた.
視神経の眼圧に対する抵抗性には個体差があり,それは生理的乳頭陥凹の大きさに起因すると推測された.
初診時垂直C/D比0.3以下の群と0.4以上の群での予後を比較すると,前者の視野改善頻度は高く(38%対21%),悪化頻度は低かった(4%対50%).C/D比と予後との間には有意の相関がみられ,初診時垂直C/D比の程度から初期緑内障の予後の異なることが明らかにされた.
視神経の眼圧に対する抵抗性には個体差があり,それは生理的乳頭陥凹の大きさに起因すると推測された.
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