icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻11号

1985年11月発行

文献概要

手術ノート

初心者のための安全な眼内レンズ手術(2)

著者: 上野山謙四郎1

所属機関: 1和歌山医大

ページ範囲:P.1304 - P.1305

文献購入ページに移動
 第1報(臨眼39巻684-685,1985)以後新しく導入したことを追加する.ECCEを安定して行える術者ならば,我々の経験からしてもIOL導入は難しくない.開始後1年で十数名の医局員がIOL手術を行えるようになった.現時点で初心者にとり最短かつ最善の方法はヒーロン®を用いて前房を確保し,シムコCループ型またはクラッツ型IOLを入れるやりかたと思う.この方法なら角度付きでも容易である。ヒーロン®高価であるが自己への資本投下と考えてほしい.前房保持ワイヤーやレンズグライドは次善の策であり,空気を使う方法は熟練してから試みるべきであろう.
 もう一つの可能性としてシリコンレンズがあり,まだ治験段階であるが,著者の経験では6ミリ程度の創から入れるなら後房へのレンズ挿入は容易であり,現在入手できるPC-IOLの中でも最も初心者にやさしいレンズではないかと感じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?