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臨床報告
眼多発奇形を認めた染色体異常(モザイク)の1例
著者: 堀田喜裕1 佐久間敦之1 上田俊介1 稲垣有司1 加藤和男1
所属機関: 1順天堂大学眼科学教室
ページ範囲:P.1323 - P.1326
文献購入ページに移動症例 は2歳男児,37週2,600g正常分娩.黄疸の遷延のため小児科にて精査,全身的に外表奇形,臓器奇形を認めなかったが眼科的に両眼隔離と瞼裂縮小,眼振,小眼球,小角膜,瞳孔膜遺残,球状水晶体,乳頭脈絡膜コロボーマを両眼に認めた.染色体分析の結果,父母は正常,症例には45,XY,−22,−14,+der (22)(22qter→22p13::14q112→14qter)の核型を79%認め,45,XY,−1,−14,+der (1)(1q ter→1p 363::14q 11.2→14qter)を21%に認めた.この奇形はこの染色体異常に特異的なものではないが,染色体異常による眼発生異常と考えられた.
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