文献詳細
臨床報告
文献概要
先天性眼瞼下垂96例192眼に対し視力,屈折,眼位などにつきretrospectivestudyを行い以下の知見を得た.
1)健眼遮閉は96例中24例(30%)に行った.最終受診時に0.5以下の視力障害を示したものは192眼中21眼(11%)であった.
2)顕性斜視は96例中17例(18%),不同視は96例中37例(39%)に認めた.
3)視力と下垂の程度手術時期に関係はなかった.
4)0.5以下の視力障害は不同視弱視,屈折性弱視,斜視弱視によるものが多かったが視性刺激遮断弱視はなかった.
5)以上の結果より,視性刺激遮断弱視の発生をおそれて手術を急ぐ必要はないと考えた.屈折異常,斜視を高率に合併するので,それらを可能な限り早期に診断・治療する必要があると考えた.
1)健眼遮閉は96例中24例(30%)に行った.最終受診時に0.5以下の視力障害を示したものは192眼中21眼(11%)であった.
2)顕性斜視は96例中17例(18%),不同視は96例中37例(39%)に認めた.
3)視力と下垂の程度手術時期に関係はなかった.
4)0.5以下の視力障害は不同視弱視,屈折性弱視,斜視弱視によるものが多かったが視性刺激遮断弱視はなかった.
5)以上の結果より,視性刺激遮断弱視の発生をおそれて手術を急ぐ必要はないと考えた.屈折異常,斜視を高率に合併するので,それらを可能な限り早期に診断・治療する必要があると考えた.
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