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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
Behçet病患者の末梢血Tリンパ球サブセットの動態
著者: 小暮美津子1 吉川啓司1 高橋義徳1 酒井香子1
所属機関: 1東京女子医科大学
ページ範囲:P.121 - P.126
文献購入ページに移動(1)本症患者のOKT 3+, OKT 4+の増加,OKIa1+の低下は,健常対照にくらべて有意であった.
(2)発作期のOKT 3+の増加は,健常対照に対して有意で,眼発作期にはOKT 8+の,眼外発作期にはOKT 4+の増加が明らかにみられ,OKT 4+/OKT 8+比の増加は眼外症状の,低下は眼症状の多発時にみられる傾向があった.
(3)眼発作期におけるOKT 8+の増加は,眼発作の修復に関与するかのごとく,極期をすぎた発作後期から発作後にかけてみられ,一方,眼発症時にはOKT 4+の減少が何らかの形で関与していると思われた.
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