文献詳細
文献概要
臨床報告
標準色覚検査表(SPP表)と新色覚異常検査表(新大熊表)の使用経験
著者: 岡島修1
所属機関: 1三楽病院眼科
ページ範囲:P.223 - P.227
文献購入ページに移動 石原表6表によるscreeningをfailした大学新入学者755人および一般外来受診の色覚正常者男女各200人に対し,標準色覚検査表第1部(SPP表と略),新色覚異常検査麦(新大熊表と略),石原表国際版,anomaloscopeにて検査を行い,SPP表の異常者検出能力と分類能力,新大熊表の検出能力を検討した.
検出能力はSPP表では石原表をやや下回るが,新大熊表では要精検を正常に含めれば石原表に匹敵する結果であった.検出表を個々に検討すると,SPP表では第5,14表が,新大熊表では第2,3表が秀れていた.
SPP表の分類能力はprotan,deutan共他の分類表の成績を上回った.しかしSPP表についての報告を検討すると,protanの分類成績の良いものとdeutanの成績の良いものとに分かれ,印刷の際の色の再現性に問題がある可能性をうかがわせた.
検出能力はSPP表では石原表をやや下回るが,新大熊表では要精検を正常に含めれば石原表に匹敵する結果であった.検出表を個々に検討すると,SPP表では第5,14表が,新大熊表では第2,3表が秀れていた.
SPP表の分類能力はprotan,deutan共他の分類表の成績を上回った.しかしSPP表についての報告を検討すると,protanの分類成績の良いものとdeutanの成績の良いものとに分かれ,印刷の際の色の再現性に問題がある可能性をうかがわせた.
掲載誌情報