文献詳細
特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学会原著
文献概要
網膜剥離手術の網膜下液排除にCO2レーザー光を用いた.
(1)手術方法は強膜を切開して脈絡膜を露出した後,CO2レーザー光を照射し網膜下液を排出する方法である.
(2)動物実験で,CO2レーザー光は出血をきたさずに脈絡膜が穿孔でき,しかも網膜下液に吸収されるため網膜を障害せず,安全に網膜下液排除が行えることを確認した.
(3)裂孔原性網膜剥離18眼,牽引性網膜剥離2眼の計20眼の網膜剥離手術に応用し,合併症を起こさず全例で十分な網膜下液排除が行われた.
(4)安全かつ確実に網膜下液排除を行うことができる有用な操作と考えられた.
(1)手術方法は強膜を切開して脈絡膜を露出した後,CO2レーザー光を照射し網膜下液を排出する方法である.
(2)動物実験で,CO2レーザー光は出血をきたさずに脈絡膜が穿孔でき,しかも網膜下液に吸収されるため網膜を障害せず,安全に網膜下液排除が行えることを確認した.
(3)裂孔原性網膜剥離18眼,牽引性網膜剥離2眼の計20眼の網膜剥離手術に応用し,合併症を起こさず全例で十分な網膜下液排除が行われた.
(4)安全かつ確実に網膜下液排除を行うことができる有用な操作と考えられた.
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