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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻3号

1985年03月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

CO2レーザー光による網膜下液排除

著者: 芳賀照行1 千代田和正1 塞河江豊1 鈴木弘子1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科

ページ範囲:P.261 - P.264

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 網膜剥離手術の網膜下液排除にCO2レーザー光を用いた.
(1)手術方法は強膜を切開して脈絡膜を露出した後,CO2レーザー光を照射し網膜下液を排出する方法である.
(2)動物実験で,CO2レーザー光は出血をきたさずに脈絡膜が穿孔でき,しかも網膜下液に吸収されるため網膜を障害せず,安全に網膜下液排除が行えることを確認した.
(3)裂孔原性網膜剥離18眼,牽引性網膜剥離2眼の計20眼の網膜剥離手術に応用し,合併症を起こさず全例で十分な網膜下液排除が行われた.
(4)安全かつ確実に網膜下液排除を行うことができる有用な操作と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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