icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻3号

1985年03月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

網膜色素変性症の眼底所見と病期—無色素変性症と脈絡膜毛細血管板萎縮について

著者: 飯島裕幸1 岡島修2 岡本道香2 平戸孝明2

所属機関: 1山梨医科大学眼科学教室 2東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.305 - P.309

文献購入ページに移動
 63例の定型的および無色素性網膜色素変性症(以下PRDと略)を主に螢光眼底造影上の脈絡膜毛細血管板萎縮像(以下CCAと略)に基づいて4群に分類し他の臨床所見との相関を調べた.第1群は無色素性PRD,第2群はCCAを認めない定型的PRD,第3群は視神経乳頭径大以下の小型のCCAを認める定型的PRD,第4群は視神経乳頭径大以上の大型のCCAを散在性あるいは融合性に認める定型的PRDである.以上の分類は,遺伝型式および発症時期とは明らかな相関を有せず発症後の期間,視力,視野,色素異常と相関しており,本症の病期を反映すると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?