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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻3号

1985年03月発行

文献概要

臨床報告

自動露出フォトスリットランプと超高感度カラーフィルムを用いた硝子体写真撮影

著者: 大久保彰1 大久保好子1 金上貞夫1 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科

ページ範囲:P.357 - P.361

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 自動露出フォトスリットランプ・超高感度カラーフィルム・Goldmann三面鏡を用いた硝子体写真撮影法を紹介した.
(1)自動露出フォトスリットランプ(興和SC-6)の撮影条性は,AutoではASA 400,Manualでは3-5の条件が適当であった.
(2)フジクローム1600プロフェッショナルDの使用によって,従来のASA 400フィルムの2倍増感法に比較してカラーバランス・画質の優れた,より鮮明な硝子体写真の撮影が可能となった.現像条件はPZ現像でISO 1600が適当であった.
(3)前面コーティングのGoldmann三面鏡を用いると,レンズの表面反射が減じ,硝子体写真撮影が行いやすかった.
 以上の方法を用いることにより硝子体写真撮影は比較的容易になり,硝子体所見のより客観的記録法である写真撮影が眼底撮影や前眼部撮影のように眼科の慣用撮影法となる道が開かれた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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