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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻3号

1985年03月発行

文献概要

臨床報告

九大眼科における交感性眼炎の統計的観察

著者: 讃井浩喜1 向野利彦1 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学眼科

ページ範囲:P.367 - P.371

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 昭和21年(1946年)から58年(1983年)までの九大眼科における交感性眼炎を統計学的に観察し次のような結果を得た.
(1)交感性眼炎の総数は45例であり,最近10年は減少傾向であった.
(2)原因として外傷と手術はそれぞれ68%,32%であった.
(3)発症頻度は穿孔性眼外傷後0.34%であり,手術後0.056%であった.
(4)患者は20歳代男性に最も多く,10歳未満は最も少なかった.
(5)患者の81%は,外傷あるいは手術後3カ月以内に発症していた.
(6)眼外傷では強角膜穿孔が最も多く,毛様体部損傷を伴う症例が多かった.
(7)ステロイド治療により視力の予後はよく起交感眼も保存的療法が主体となっていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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