文献詳細
臨床報告
文献概要
昭和21年(1946年)から58年(1983年)までの九大眼科における交感性眼炎を統計学的に観察し次のような結果を得た.
(1)交感性眼炎の総数は45例であり,最近10年は減少傾向であった.
(2)原因として外傷と手術はそれぞれ68%,32%であった.
(3)発症頻度は穿孔性眼外傷後0.34%であり,手術後0.056%であった.
(4)患者は20歳代男性に最も多く,10歳未満は最も少なかった.
(5)患者の81%は,外傷あるいは手術後3カ月以内に発症していた.
(6)眼外傷では強角膜穿孔が最も多く,毛様体部損傷を伴う症例が多かった.
(7)ステロイド治療により視力の予後はよく起交感眼も保存的療法が主体となっていた.
(1)交感性眼炎の総数は45例であり,最近10年は減少傾向であった.
(2)原因として外傷と手術はそれぞれ68%,32%であった.
(3)発症頻度は穿孔性眼外傷後0.34%であり,手術後0.056%であった.
(4)患者は20歳代男性に最も多く,10歳未満は最も少なかった.
(5)患者の81%は,外傷あるいは手術後3カ月以内に発症していた.
(6)眼外傷では強角膜穿孔が最も多く,毛様体部損傷を伴う症例が多かった.
(7)ステロイド治療により視力の予後はよく起交感眼も保存的療法が主体となっていた.
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