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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著

糖尿病性網膜症の黄斑部機能

著者: 鈴木隆次郎1 平岡利彦 横田章夫 太田裕子

所属機関: 1独協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.433 - P.437

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 糖尿病性網膜症の視機能異常には,綱膜症のみならず,視神経症による因子と思われる変化が含まれていた.これらの因子を分析し,網膜症早期の視機能変化と黄斑部浮腫の検出方法について検討した.
 黄斑部に浮腫のない群では,視力,photostress recovery timeはいずれも正常であったが,色覚異常を示す例が見られた.
 黄斑部浮腫のある群では,色覚異常の程度とともにphotostress recovery timeも延長していた.
 proliferative retinopathyでは,photostress recovery timeも著明に延長し,中心CFFの低下例が見られた.
 以上の点より,黄斑部浮腫群,特にproliferative retinopathyには視神経症による因子も関与していると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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