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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著

実質型角膜ヘルペスにおけるステロイド非投与例の検討

著者: 北川和子1 佐々木一之1 高橋信夫1 都築春美1

所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.461 - P.465

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 39例40眼の実質型角膜ヘルペスに対し,ステロイド投与を行わず抗ヘルペス剤を中心とする治療を試み,以下の成績を得た.
(1) IDUのみで軽快傾向のみられたものは22例23眼(59%)であり,残りの症例にはF3T, IDC, Ara-A等を投与した.
(2)上記の治療に抵抗性であったもの,再発を繰り返した症例に対しては,レバミゾールの内服を併用した.投与量は週1回100mgとし,10〜17週用いた.
(3)中断の1例を除く全例に軽快をみ,33例(87%)で視力の改善がみられた.初診より治癒までの期間は平均70日であった.
(4)治癒と判定後の平均観察期間は15.6カ月で,この期間内における再発は27.3%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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