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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻4号

1985年04月発行

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その3)

学会原著

円錐角膜に見られるボーマン膜断裂の臨床的意義について

著者: 伊藤弘子1 鈴木君代1 冨田隆之1 﨑元卓1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.477 - P.481

文献概要

 円錐角膜でみられる角膜の形状変化を,細隙灯顕微鏡で観察されるボーマン膜断裂の変化に注目し,その関係について検討した.過去5年間に当科外来を訪れ,円錐角膜と診断された患者151名のうち,ボーマン膜断裂を認めたものが約40%あり,その変化を初期は棍棒状,中期は樹枝状,後期は網目状と分類した.その結果,樹枝状の時期を過ぎると角膜の形状変化が急速に進行し,網目状の時期になると角膜移植術を余儀無くされるために,樹枝状の時点で角膜熱形成術を施行することが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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