文献詳細
特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
学会原著
文献概要
我々は先に先天性第3色盲の一家系例を報告したが,今回更に先天性第3色盲不完全型の一家系を経験し,本症の特性をより明らかにすることができたのでここに報告する.
この家系には発端者(女性)とその父,妹の3名の不完全型第3色盲患者があり,常染色体優性遺伝を認めた.この家系内に視神経疾患をもつ患者は見いだされなかった.
家系内の第3色盲患者はすべて良い視力をもち,調べえた範囲で眼疾もなく,色覚検査で赤緑色覚異常を伴わない純粋な第3色覚異常所見を示した.
発端者について,ERG検査ではnormal responseを示したが,黄色背景光下のblueERGはnonrecordableであった.心理物理的検査としてスベクトル比視感度と,Waldの選択色順応法による錐体の分離と二色閾値法(tvi曲線)とTransient Tritanopia Effectの測定を行い,tvi曲線で青錐体系がわずかに機能している以外完全型第3色盲と同じように青錐体系が機能していない結果を得た.
この家系には発端者(女性)とその父,妹の3名の不完全型第3色盲患者があり,常染色体優性遺伝を認めた.この家系内に視神経疾患をもつ患者は見いだされなかった.
家系内の第3色盲患者はすべて良い視力をもち,調べえた範囲で眼疾もなく,色覚検査で赤緑色覚異常を伴わない純粋な第3色覚異常所見を示した.
発端者について,ERG検査ではnormal responseを示したが,黄色背景光下のblueERGはnonrecordableであった.心理物理的検査としてスベクトル比視感度と,Waldの選択色順応法による錐体の分離と二色閾値法(tvi曲線)とTransient Tritanopia Effectの測定を行い,tvi曲線で青錐体系がわずかに機能している以外完全型第3色盲と同じように青錐体系が機能していない結果を得た.
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