icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻5号

1985年05月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著

乳頭周囲領域の拡大と陥凹を伴う視神経乳頭部先天異常

著者: 東範行1 植村恭夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.599 - P.605

文献購入ページに移動
 視神経コロボーマ,乳頭周囲ぶどう腫,朝顔症候群およびこれに類似する乳頭形成異常45眼につき乳頭近傍の諸病変を比較検討した.陥凹部周囲の輪状,および下方の舌状の網膜脈絡膜萎縮病変は各異常に高率に認められ,硝子体中の索状物は低率であるが共通に認められた.これらの症例の中にはおのおのの異常の境界例と思われるものがあり,かつ症例によっては諸病変が少しずつ異なることよりこれらの異常は連続性があることが強く推測された.これらは発生機転の程度が違うものか発生時期にずれがあるのかは明らかではないが同一スペクトラム上にあるものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?