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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻5号

1985年05月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病性牽引性網膜剥離に対する硝子体手術後のフィブリン析出

著者: 玉田玲子1 切通彰1 佐藤勝1 西川憲清1 田野保雄1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.661 - P.665

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 糖尿病性牽引性網膜剥離に対する硝子体手術67眼のうち,26眼(39%)に術後眼内へのフィブリン析出を認めた.フィブリン析出は眼外冷凍凝固,糖尿病のコントロール不良,腎機能障害,フィブリノーゲン高値,網膜症の活動性が高いことが要因として考えられた.術後フィブリン析出の対策として,術前に十分な光凝固を行い網膜症を抑制すること,術中のアドレナリン添加眼内灌流液の使用と眼外冷凍凝固の抑制が有効である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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