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臨床報告
文献概要
種々の原因による虹彩色素脱出および隅角色素沈着を伴った続発緑内障7例7眼に対し,アルゴンおよびクリプトンレーザーによるレーザー隅角形成術(LTP)を行い,その有効性について検討した.照射出力についてはbubble reflexをめやすにし,各症例ごとに決定した.その結果全例に有効な結果を得,とくに眼圧上昇後期間の短い例で劇的な効果をみた.またレーザー照射前後の色素沈着の差異とアルゴン,クリプトンによるLTPの有効性に対する比較検討から,その奏効機序は瘢痕収縮による線維柱帯の開大と色素のwash outによるものが考えられた.
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