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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻5号

1985年05月発行

文献概要

臨床報告

左下眼瞼に発育した眼窩原発悪性リンパ腫の1例

著者: 伊東由紀子1 横山健二郎2 伊藤晃3 増井恒夫4

所属機関: 1名鉄病院眼科 2名古屋大学医学部眼科学教室 3増子病院内科 4名古屋市立大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.671 - P.674

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 85歳の婦人で左下眼瞼に巨大な暗紫色の腫瘍がみられ,生検の結果,悪性リンパ腫と診断された1例を報告する.高齢のため発症後も無処置のまま放置されたため,初診時には巨大な腫瘍に増大しており開眼も不可能であった.生検標本により組織学的には,非ホジキンリンパ腫に属するびまん性リンパ腫.小細胞型と診断された.
 化学療法(vincristineとprednisoloneの併用)で著効を示した.本症の様な高齢で入院加療の困難な症例においても化学療法を行えば,かなりの延命効果があると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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