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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻6号

1985年06月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

Posner-Schlossman症候群における眼底および視野障害について

著者: 難波克彦1 岩田和雄1 関伶子1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.701 - P.706

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 我々は多数の緑内障眼の極初期所見分析の結果から,眼圧上昇がおこると何らかの視神経障害がおこるのではないかと予想している.そこでPosncr-Schlossman症候群45例の網膜神経線維層(RNFL)の欠損,視神経乳頭のcuppingおよびpallor,Goldmann視野,Friedmann Visual Field Analyzer Mark II (FVFA)について検討した.
 RNFLの欠損は症例の66.7%に,cuppingの拡大は26.7%に認められた.Goldmann視野では22.9%に,FVFAでは23.1%に視野変化がみられた.以上のことから眼圧が上昇すれば何らかの視神経障害が生ずることを示竣する結果が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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