icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻6号

1985年06月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

Optico-oto-diabetic syndromeの同胞例

著者: 平井香織1 佐藤昌保1 松木恒生

所属機関: 1福島県立医科大学眼科学教室 2大原綜合病院眼科

ページ範囲:P.727 - P.732

文献購入ページに移動
 François (1976年)は糖尿病,視神経萎縮,尿崩症,感音性難聴を合併した症候群をoptico-oto-diabetic syndromeと命名したが,現在のところ本邦における眼科領域の報告はない.我々は体症候群と思われる4兄弟(16歳,15歳,10歳,6歳)を経験した.家族歴に2代にわたる血族結婚がある.長男と次男は4主微をすべて備え,三男は眼症状のみを呈し,四男には糖尿病と感音性難聴がある.長男,次男,三男の眼症状はわずかに進行性で,その眼底像は視野・ERG・暗順応の結果から網膜色素変性症の一型と考えた.また,常染色体劣性遺伝の可能性が強い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?