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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻6号

1985年06月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学術展示

Laser trabeculoplasty後の前房隅角螢光血管造影所見

著者: 木村良造1 木村亮子1 菊池武邦2

所属機関: 1東北公済病院眼科 2塩谷病院眼科

ページ範囲:P.776 - P.777

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 緒言 Laser trabeculoplasty (以下LTPと略)の有用性は一般に容認されてきているとはいえ,最終的な評価を得るまでには到っていない1).すなわち,実験的あるいは臨床的に可及的多くの手段を駆使しての追求が引続き必要とされている.このたびは,その一手段として,内外ともにまだ応用されていない前房隅角螢光血管造影法Fluorescein gonioangiography2)(以下FGAと略)をとりあげた.以下にその成績を報告する.
 対象および方法 いまだ手術をうけたことのない原発性開放隅角緑内障眼で最大許容範囲の薬物療法にもかかわらず眼圧コントロールが不良な5例5眼を対象にLTPを行ったが(表1),LTPは内または外側方半周の線維柱帯の強膜岬寄りに,照射サイズ50μm,照射強度700-1000mW,照射時間0.1秒の条件で50個所行った.LTPに先立ち,LTP施行予定部位のFGAを行った.LTP施行後にも同一個所のFGAを行い比較した.FGAはKimura (1980)2)の方法によった.LTP施行前後におけるFGA施行日は表1に示した通りである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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