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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻6号

1985年06月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学術展示

眼球打撲患者の前房隅角所見—Pigment pelletの成因の一つとして

著者: 春田恭照1 湯浅武之助1 中川やよい2

所属機関: 1大阪大学眼科学教室 2大阪逓信病院眼科

ページ範囲:P.778 - P.779

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 緒言 隅角の色素沈着には特異な形態があり,これらの形・沈着量から二つの型に分けてpigment pelletとPigment sprayと名付られている1).今回は,pigmentpelletについて,その成因の一つとして,眼球打撲があげられるかどうかも検討した.
 方法 1978年7月から1984年8月までに阪大病院および近大病院眼科を受診した眼球打撲患者の83例86眼(受傷後隅角検査までの期間が6日以内の例37例38眼,1週以上の例46例48眼)について,隅角の色素沈着に着目して,隅角解離などの眼球打撲による隅角変化および前房所見とpigment pelletの頻度を比較検討した.Pigment pelletとは,隅角下方6時付近の球形ないしは米俵状の色素塊であり,ウサギの糞のような形をしたもの1)をいう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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