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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻6号

1985年06月発行

文献概要

臨床報告

Preferential looking法による極小未熟児の視力発達

著者: 若林憲章1 多田桂一1 横谷千晴1 蠟山敏之1 佐藤美雪1 亀松さくら1 江口甲一郎1

所属機関: 1江口眼科病院

ページ範囲:P.789 - P.793

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(1)2カ月齢から3歳までの乳幼児263例について,preferential looking (以下PL)法を用いて視力を測定した.
(2) PL法は乳幼児の視覚障害の早期発見のために,定量的視力評価法として優れた検査法であり,臨床面で広く用いられるべきである.
(3)片眼視力の測定が難しく正確なPL視力が測定できない症例に対しては,月齢に即した工夫によって更に成功率を向上させることが期待できる.
(4) PL法によって得られた極小未熟児および超未熟児の視覚発達の特徴は,出生直後からは視性刺激を受けても視力の発達を開始せず,出産予定日を3カ月過ぎた頃から早産分だけ遅れて発達する.出生後6カ月経過すれば,正常乳幼児と同様の発達を示す.
(5)極小未熟児および超未熟児の視覚発達は,出産予定日から考えることが妥当である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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