文献詳細
特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学会原著
文献概要
1971年より1983年の間に千葉大学付属病院および関連施設において,30例の眼窩腫瘍に対して,経頭蓋的眼窩腫瘍摘除術を施行した.患者は男性16例,女性14例で最若年者は2歳,最高齢者は76歳であった.病理組織学的には悪性腫瘍10例,良性腫瘍20例であった.術後経過観察が可能であった27例(悪性腫瘍10例,良性腫瘍17例)につき,術後合併症,後遺症の検討を行った.
腫瘍の再発は悪性腫瘍4例,良性腫瘍1例に認められた.
術後合併症は,以下のごとくであった.
(1)限瞼下垂:21例(84%)(全例回復).(2)眼球運動障害115例(62.5%)(3例回復せず).(3)瞳孔異常:4例(19%)(2例回復せず).(4)視神経萎縮:1例.(5)死亡:5例(3例全身転移).
腫瘍の再発は悪性腫瘍4例,良性腫瘍1例に認められた.
術後合併症は,以下のごとくであった.
(1)限瞼下垂:21例(84%)(全例回復).(2)眼球運動障害115例(62.5%)(3例回復せず).(3)瞳孔異常:4例(19%)(2例回復せず).(4)視神経萎縮:1例.(5)死亡:5例(3例全身転移).
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