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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著
前房蓄膿を呈した急性リンパ性白血病の病理組織学的検索
著者: 小関武1 高橋誠1 谷田部道夫2 渡辺新2
所属機関: 1秋田大学眼科 2秋田大学小児科
ページ範囲:P.845 - P.850
文献購入ページに移動その結果,前房蓄膿は白血病細胞の堆積したものであったが,有糸核分裂から成熟,崩壊にいたるまで白血病における細胞回転の種々相が観察された.摘出標本からは虹彩,毛様体および脈絡膜は著しく肥厚し白血病細胞は充満しており,虹彩からは前房に,毛様体からは後房中に細胞の逸出する所見が得られた.隅角および視神経乳頭の血管周囲にも細胞浸潤は認められた.網膜には直接細胞の浸潤はみられなかったが視細胞を中心に変性が認められた.
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