文献詳細
文献概要
特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著
生体眼の超音波パワースペクトラム解析に関する研究
著者: 小鹿倉寛1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.861 - P.866
文献購入ページに移動 超音波AモードのRF信号をフーリエ変換して,Aモード,Bモードなど従来の方法ではとり落としていた周波数成分のパワースペクトラム解析を行い,情報量を増加させ,超音波検査の診断精度の向上と,検査手技の簡易化を計るために実験を行い,次の知見を得た.
(1)パワースペクトラム解析により,これまで十分に活用できなかった超音波反射波の周波数成分に関する情報を診断に応用でき,診断精度の向上をもたらすと期待できる.
(2)パワースペクトラムの高周波数域(10〜64MHz)の波形によって,硝子体内の膜形成などの病的状態の鑑別診断と経過観察が可能である.
(3)かくして周波数解析法は,Aモード法の診断手技の簡易化,迅速化,診断精度の一手法として,今後の実用化が期待される.
(1)パワースペクトラム解析により,これまで十分に活用できなかった超音波反射波の周波数成分に関する情報を診断に応用でき,診断精度の向上をもたらすと期待できる.
(2)パワースペクトラムの高周波数域(10〜64MHz)の波形によって,硝子体内の膜形成などの病的状態の鑑別診断と経過観察が可能である.
(3)かくして周波数解析法は,Aモード法の診断手技の簡易化,迅速化,診断精度の一手法として,今後の実用化が期待される.
掲載誌情報