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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻7号

1985年07月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

穿孔性眼外傷における硝子体手術と超音波検査

著者: 林英之1 高尾雄平1 北川雄士1 大島健司1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.867 - P.871

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 穿孔性眼外傷100例100眼に超音波検査を行い,うち73眼に硝子体手術を行った.100眼のうち16眼は超音波所見に異常を認めず,残り84眼には網膜剥離がのべ46眼,硝子体出血が43眼,硝子体の増殖性変化が39眼にみられた.超音波所見に異常がない例は受傷後期間が7日以内の例に多く,それ以降の例には稀であった.増殖性変化は受傷後8日以降の例に頻度が高く,網膜剥離は14日以降高頻度となり30日以降と90日以降では差がなかった.73眼の硝子体手術の結果56眼(76%)の視力は改善または不変で,41眼(56%)は0,1以上の視力をえた.このうち網膜剥離を伴わない38眼では視力の改善,不変は34眼(89%),0.1以上は30眼(78%)であったが,網膜剥離を伴う35眼ではそれぞれ22眼(62%),11眼(2896)であり予後に差を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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