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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻7号

1985年07月発行

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その6)

学会原著

NMR-CTの眼科領域への臨床応用

著者: 柿栖米次1 安達恵美子1 麻薙薫1 渡部美博1 豊永直人1 黒田紀子1 池平博夫2 福田信男2 舘野之男2

所属機関: 1千葉大医学部眼科 2放射線医学総合研究所

ページ範囲:P.882 - P.886

文献概要

 核磁気共鳴を利用した断層撮影(NMR-CT)を眼科症例13例に応用した.使用したNMR-CTは放射線医学総合研究所旭MARK-J (常伝導1000ガウス)および千葉大学医学部附属病院ピッカー社製(超伝導3000ガウス)である.放医研NMR-CTでは飽和回復(SR),反転回腹(IR),縦緩和時間(T1)画像を,また千葉大NMR-CTではSR,IR,スピンエコー(SE)像を検討した.涙腺腫瘍(T1=430msec),松果体芽腫(T1=630),トルコ鞍上髄膜腫はX線CTと比較してNMR-CTの方がより明らかに腫瘍陰影を認めた.血管腫2例(T1=540,797),鼻性視神経炎のIR像はパルス条件を変えることにより異なった画像がえられた.甲状腺機能亢進による眼球突出例では外限筋の肥厚(T1=383)が明らかに認められた.多発性硬化症4例はX線CTで異常所見がえられなかったが,うち2例にNMR-CTで異常所見がえられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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