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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻7号

1985年07月発行

文献概要

特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

鼻中隔を用いた眼瞼形成術

著者: 戸塚清一1 田中紀子1 広瀬毅2

所属機関: 1信州大学眼科 2信州大学形成外科

ページ範囲:P.891 - P.895

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 下眼瞼悪性黒色腫および上眼瞼基底細胞腫の2症例に対し,鼻中隔軟骨および粘膜より成るcomposite graftを用いた眼瞼形成術を行い,良好な結果が得られた.
 鼻中隔片の長所は(1)高い支持性.(2)自己移植で安定.(3)瞼板,結膜の同時補充.(4)採取が美容上問題ない.短所は(1)身体他部に傷をつくる.(2)採取が比較的面倒.(3)瞼板より厚く硬い.眼球前面への密着性に留意.(4)採取不能例がある.
 鼻中隔は,今日においても,特に大欠損例や1回の手術で再建を完了する場合に,極めて有用な眼瞼再建材料である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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