icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻7号

1985年07月発行

臨床報告

増田型中心性脈絡網膜症で発見されたパターンジストロフィの1例

著者: 森下清文1 横山泉1 兜坂法文1 渡辺千舟1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.929 - P.933

文献概要

 中心暗点,変視症を主訴として来院し,増田型中心性漿液性脈絡網膜症の臨床所見を合併したため,偶然発見された43歳男性の蝶形色素ジストロフィの1症例を経験した.漿液性剥離消失後の視機能諸検査では,視野,色覚は正常であったが,ER.Gで左a波の振幅の低下,EOGでLP/DT比が右1.62で境界値,左1.43でやや低値を示した.
 両眼底とも,黄斑部を中心に散在性の色素沈着および脱色素斑を認め,螢光眼底撮影で検眼鏡的色素異常に相当する部分には,蝶形のnegative fuorescenceが認められ,その周囲に色素上皮内への螢光色素の取り込みによると思われる斑状のhyperfluorescenceが見られた.既往歴,家族歴には異常はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら