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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻7号

1985年07月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

桐沢型ぶどう膜炎と血漿交換療法

著者: 中山正1 松尾信彦1 小山鉄郎1 小西玄人1 尾島真1 青井克行2

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室 2岡山大学医学部第3内科学教室

ページ範囲:P.949 - P.955

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 桐沢型ぶどう膜炎(44歳,男性)の急性期病巣に対する血漿交換療法の影響を検討した.血漿交換療法は発症後12病日から1週間に計4回総量5,100ml施行した.交換液には5%アルブミン製剤を使用した。臨床経過のモニターとしては,眼底所見と螢光眼底造影を参考とした.その結果病巣分布は孤立性を呈し網膜動脈炎は軽度で,病巣より末梢の血行はよく保たれ網膜剥離は認めなかった.桐沢型ぶどう膜炎に対する効果の可能性としては,血中の免疫複合体の除去と局所の微小循環改善によると思われた.血漿交換療法は桐沢型ぶどう膜炎の急性期病巣に対する免疫学的治療法として試みる価値があると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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