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薬の臨床
グラム陰性桿菌眼感染症におけるAztreonamの臨床評価
著者: 大石正夫1 永井重夫1 葉田野博2
所属機関: 1新潟大学医学部眼科 2いわき市立常磐病院眼科
ページ範囲:P.967 - P.974
文献購入ページに移動眼瞼蜂巣炎(2),急性涙嚢炎(4),慢性涙嚢炎(6),角膜浸潤(1),角膜潰瘍(4),化膿性虹彩毛様体炎(2),眼窩感染(1)の20症例に,AZTを1回1g1日1ないし2回,または1回2g1日1回点滴静注した.著効4例,有効13例,やや有効3例の結果で,有効率85.0%であった.
疾患別有効率は眼瞼蜂巣炎,角膜浸潤,角膜潰瘍,眼窩感染では100%,慢性涙嚢炎83.3%,急性涙嚢炎75.0%,化膿性虹彩毛様体炎50.0%であった.
分離菌別有効率ではK.pneumoniae, H.influenzae, S.marcescens, E.cloacaeには100%,P.aeruginosa 83.3%であった.
初診時検出されたK.pneumoniae, S.marcescens, P.aeruginosa, P.mirabilisにすぐれた抗菌力を示し,Cefmetazole (CMZ), Cefoperazone (CPZ), Latamoxef (LMOX), Ceftazidime(CAZ),およびCefsulodin (CFS)に比べてより高い感受性を示した.副作用は1例にもみられず,臨床検査値に異常を示したものはなかった.
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