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臨床報告
偽緑内障の検討
著者: 勝盛紀夫1 溝上国義1
所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.995 - P.998
文献購入ページに移動症例群には大きく二つの病型が存在した.第1型は急激な全身的循環障害の既往があり,乳頭には褪色の先行する陥凹を認める.第2型は慢性に進行する全身的,局所的循環障害が確認できる病型で,乳頭には褪色を認めた.
このように,いわゆる低眼圧緑内障と呼ばれる症例群には,視野障害,乳頭変化が循環障害に起因する病型が存在し,これらは偽緑内障よりは,むしろ慢性に経過する虚血性視神経症と呼ぶべきであると考えられた.その鑑別点の一つは視神経乳頭で,褪色が重要な所見であると考えられた.
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