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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻8号

1985年08月発行

文献概要

臨床報告

標準色覚検査表第1部の表の類別と各表の検査能力

著者: 田邊詔子1 纐纈浩子1 牧田京子1

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院眼科

ページ範囲:P.999 - P.1002

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 標準色覚検査表第1部先天異常用(SPP-1)の個々の表を評価する際の便のために,表を構成する色が同じであるものをまとめて,6群に類別する.1群から4群までが検出表,5群と6群は分類表である.
 先天性赤緑色覚異常者431例を対象としてSPP-1の検出,分類能力と,個々の表の特徴を検討した.検出は二色型色覚100%,異常三色型色覚95.8%,全体で97.7%可能であった.分類は二色型色覚は全例,異常三色型色覚は97.3%,全体で98.4%が正しく分類された.
 各表ごとにみると,検出表では,検出力の優劣がひとつの群に共通であるとは限らない.4群は2表とも検出力がよいが,1群は非常に検出のよいものと非常に悪いものがある.分類表では5群は極めて高い分類能力を示すが,6群は分類不明となるものが特に第二異常に多い.
 検出にしても分類にしても,個人差をカバーするためには種類の違う表を併用する必要がある.それにより,一表ずつの検査能力は必ずしもよくなくても全体として優れた成績を得ることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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