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臨床報告
翼状片の再発防止のための手術法
著者: 菅謙治1 吉田浩司1
所属機関: 1北野病院眼科
ページ範囲:P.1003 - P.1007
文献購入ページに移動 翼状片切除に,強膜露出を併用した術式による10人の術者の77眼に対する手術の再発率は,0から100%(平均45%)で,1カ月以内に21%,3カ月以内に51%が再発した.この事実から,再発は翼状片組織のとり残しが原因と考えられ,以下の手術手技が勧められる.
(1)翼状片の剥離は結膜下,強膜上ともになるべく鈍的に行う.翼状片の切断は剪刀ではさんだ後,なるべく深部まで切除する.
(2)翼状片の除去は,涙丘方向のみではなく,上方に広がる結膜下肥厚組織をも十分に切除する.このため,術者は患者の側方から手術をする.
(3)強膜露出法に輪部焼灼や輪部溝作成を併用する.
(4)再発翼状片などで,露出部強膜端の結膜を十分に薄く剥離できない場合には,露出部強膜上に結膜移植や,側方の輪部結膜の移動移植術などを併用する.
(1)翼状片の剥離は結膜下,強膜上ともになるべく鈍的に行う.翼状片の切断は剪刀ではさんだ後,なるべく深部まで切除する.
(2)翼状片の除去は,涙丘方向のみではなく,上方に広がる結膜下肥厚組織をも十分に切除する.このため,術者は患者の側方から手術をする.
(3)強膜露出法に輪部焼灼や輪部溝作成を併用する.
(4)再発翼状片などで,露出部強膜端の結膜を十分に薄く剥離できない場合には,露出部強膜上に結膜移植や,側方の輪部結膜の移動移植術などを併用する.
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