icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻8号

1985年08月発行

文献概要

臨床報告

Interstitial linear keratitisの1例

著者: 高橋堅一1 高橋誠1 中山龍子1 櫻木章三1 山田酉之

所属機関: 1秋田大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1051 - P.1056

文献購入ページに移動
 17歳女子の右眼に見られたinterstitial linear keratitisの観察により,以下のごとき結果が得られた.
(1)患者はソフトコンタクトレンズ(SCL)装用者であった.
(2)本例がSCL装用者であったという点を除けば,Grabner,Schwabらの症例と同様,若年若,片眼性で,角膜を横切って強角膜輪部から対側の輪部まで伸展したsemicircularfashionを示し,その線状混濁はボーマン層〜前部実質に位置していた.
(3)ステロイド点眼にて速やかな改善が得られ,現在までのところ線状病変の遊走や再発はなく,軽度の血管侵入を伴う瘢痕を残して治癒状態にある.
(4)血清梅毒反応は陰性で,他の全身検査にても原因を示唆する様なデータは得られなかったが,病因として免疫反応の関与が想定された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?