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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻8号

1985年08月発行

文献概要

GROUP DISCUSSION

色覚異常

著者: 深見嘉一郎1

所属機関: 1福井医大

ページ範囲:P.1077 - P.1081

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1.先天性全色盲20症例の総括
              大庭紀雄(鹿児島大) いわゆる先天性全色盲と診断される症例はごくまれであるが,色覚異常を理解するためによい材料となるから,古くからよく調べられている.演者は過去10年ほどの期間すこしずつ症例を集めてきたが,ようやく20症例を集積自験することができた.そこで,資料を整理総括し公表したい.遺伝形式,視力,諸種色覚検査表成績,眼底所見などにつき補遺的知見を報告する.また,いくつかの症例で行われた心理物理測定成績や弁色能,さらにジストロフィー(錐体ジストロフィー)との疾病概念問題についてもふれてみたい.
 市川宏(名大):①視力はどのような分布でしたか.②眼底に黄斑異常を示すものとoptic discに異常を示す例を示されたが,完全型と不完全型という病型と関係ないか.③逆プルキンエを示したblue cone monochromatらしい例を示されたが,どのくらいの明るさレベルのとき逆プルキンエは起るでしょうか.明るさ条件を教えてください.④先生の説明によると,出生後に発症してくるものもあるといわれるが,そうなると本症はstationalといえなくなる.本症をcone dysfunction syndromeの一部と考えておられるか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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