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53.甲斐流眼目之書
甲信の地に隠医として実用的治方の妙術をもって活躍した戦国時代の名医,永田徳本(知足斎)については,その医説とともに多くの先輩によって広く研究されてきた.
徳本は参河の人,信濃の人,美濃の人,あるいは甲斐の人などといわれ,その生れを詳にせず,諸国を周遊して一処に長く留ることがなかったが,中でも甲斐の国(山梨県)に留る日が最も多かったといわれ,それ故甲斐の徳本とも呼ばれる.彼は後,張仲景の学説,すなわち傷寒論をわが国に初めて実践し,徳本流という一流派をなしたことはよく知られているところである.
甲信の地に隠医として実用的治方の妙術をもって活躍した戦国時代の名医,永田徳本(知足斎)については,その医説とともに多くの先輩によって広く研究されてきた.
徳本は参河の人,信濃の人,美濃の人,あるいは甲斐の人などといわれ,その生れを詳にせず,諸国を周遊して一処に長く留ることがなかったが,中でも甲斐の国(山梨県)に留る日が最も多かったといわれ,それ故甲斐の徳本とも呼ばれる.彼は後,張仲景の学説,すなわち傷寒論をわが国に初めて実践し,徳本流という一流派をなしたことはよく知られているところである.
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