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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻8号

1985年08月発行

文庫の窓から

眼科諸流派の秘伝書(44)

著者: 中泉行信1 中泉行史1 斎藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.1082 - P.1083

文献概要

53.甲斐流眼目之書
 甲信の地に隠医として実用的治方の妙術をもって活躍した戦国時代の名医,永田徳本(知足斎)については,その医説とともに多くの先輩によって広く研究されてきた.
 徳本は参河の人,信濃の人,美濃の人,あるいは甲斐の人などといわれ,その生れを詳にせず,諸国を周遊して一処に長く留ることがなかったが,中でも甲斐の国(山梨県)に留る日が最も多かったといわれ,それ故甲斐の徳本とも呼ばれる.彼は後,張仲景の学説,すなわち傷寒論をわが国に初めて実践し,徳本流という一流派をなしたことはよく知られているところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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