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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻9号

1985年09月発行

文献概要

臨床報告

Dysthyroid optic neuropathyに対するplasmapheresisおよびsteroid併用療法の有効性

著者: 兵藤俊樹1 横井匡彦1 長田廉平1 加瀬学2 沖一郎3

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室 2札幌逓信病院眼科 3北海道大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1151 - P.1155

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 眼球突出で初発し,その後眼球突出増悪し視力,視野障害を併発したdysthyroidoptic neuropathy (DON)の3症例を経験した.これらに対してsteroid療法を行ったが効果なく,plasmapheresis (PP)とprednisolone大量療法を併用したところ全例に視力・視野の著明な改善がみられた.眼球突出に関しては6眼中3眼に改善がみられたが3眼は回復しなかった.しかし,CT像では外眼筋の肥厚は著明に減少していた.
 DONの治療としてPPとsteroid併用療法は極めて有効性が高い治療法と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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