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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻9号

1985年09月発行

文献概要

文庫の窓から

眼科諸流派の秘伝書(45)

著者: 中泉行信1 中泉行史1 斎藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.1156 - P.1157

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54.大竹流眼科秘書
 甲賀者で知られる滋賀県甲賀群の隣に蒲生という所があるが,本書はこの蒲生の住人,鎌倉某という人が書写相伝したものだろうか,その表紙に『江州日野蒲生郡鋳物師村(現滋賀県蒲生郡蒲生町鋳物師村)鎌倉氏,天保二年辛卯四月十九日写之』とある.
 この写本は紙コヨリで綴られ,料紙は和紙19葉全1冊(24.5×17cm)の冊子装で,本文は片仮名漢字混りの和文で書かれている.本書の内容は大竹流眼科の薬物療法を伝えたもので,その初めに丹珠散,大真珠散,龍脳散,明珠散,琉珀散,白雲散,龍丹膏,玉明膏等の処方を挙げている.次いで目薬製法として炉岩石,蓬砂,塩硝,寒水石,石膏,真珠,生脳,代赭石等の薬性ならびに製法を掲げ,続いてこれら薬物を用いた眼病治療について述べている.その記述の要領は以下のごとくである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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