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臨床實驗
毛樣體ゴム腫の1例
著者: 田坂純行1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科
ページ範囲:P.419 - P.420
文献購入ページに移動 毛樣体ゴム腫に関する報告は,内外共に多数見られ,外國にては百数十例,内國にても20数例が見られる.然し眼梅毒の中では,ゴム腫は比較的少く,其の好発部位は葡萄膜である.而して毛樣体は,之を外部より直接観察し得ぬ爲めに,本症の早期診断は困難であり,從つて駆梅療法の強行にも不拘,其の予後は不良なる場合が多いとされて居る.
私は初診時,急性炎性緑内障の状態を呈して,対緑内障療法に強く反抗し,又梅毒性機轉を予想しての梅毒反應も陰性を示し,既往症にも梅毒感染を思わせる事実を証明し得なかつたが,駆梅療法に適確に反應して,速かな炎症消退と,顯著な視力恢復を見た本症の1例に就て報告する.
私は初診時,急性炎性緑内障の状態を呈して,対緑内障療法に強く反抗し,又梅毒性機轉を予想しての梅毒反應も陰性を示し,既往症にも梅毒感染を思わせる事実を証明し得なかつたが,駆梅療法に適確に反應して,速かな炎症消退と,顯著な視力恢復を見た本症の1例に就て報告する.
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