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臨床實驗
交感性眼炎を惹起した前房内睫毛異物
著者: 二宮以敬1
所属機関: 1岩手医大眼科
ページ範囲:P.424 - P.425
文献購入ページに移動 前房内睫毛異物は前房異物の中では比較的多いもので,その報告は1853年Lercheに始まり,明治39年大西氏の報告によれば87例と算えられ,昭和9年大橋氏によれば150例に及んでいる.最近の浦山,淸水氏の報告によると,大橋氏以後18例が加えられている由である.私は最近眼に外傷を受けると同時に,睫毛が前房に刺入し,視神経炎と共に種々の刺戟症状を呈し,睫毛摘出後,更に交感性眼炎を惹起した1例に遭遇したので,此処に報告し,諸賢の御批判を得たいと思う.
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