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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科4巻10号

1950年10月発行

臨床實驗

メチルプロミゾールの眼結核に對する小經驗

著者: 小原博亨1

所属機関: 1名古屋鉄道病院眼科

ページ範囲:P.426 - P.430

文献概要

 結核の化学療法として,現在用いられる藥剤はStreptomycin.PAS.(Para-aminosalicylic acid)Acetylamino-benzaldehyde-thiosemicarbazone(Tbl.Conteben).Diphenyl-sulfone藥剤(Pro-min, Promizol, Diasone)の4種が主なものである.此のDiphenyl-sulfone系藥物は1941年Hinschow及びFeldmanによつてProminが創製されて,抗酸性菌に有効な事が発見されたが,次いで毒性の更に少いDiasone, Promizolが発見されるに至つた.メチルプロミゾール(メ・プと略す)はPromizolに類似した化学構造をもつ新スルフオン化合物で,抗菌作用及び血中濃度の点に於いてもまた其の効力の点に於てもPro-mizol其他のスルフオン剤に優つて居ると考えられて居る.私は此のメ・プを眼結核に應用して刮目すべき著効を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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